米半導体業界で台頭しつつある2社が、新型コロナウイルス流行に伴うチップ需要を追い風に大型買収を繰り出し、市場を長年支配してきたインテルの地位を切り崩そうとしている。業界はこれまでインテルと中規模企業、ニッチプレーヤーで成り立ってきた。だが今年、コンピュータープロセッサー市場で長らく弱者だったアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)と画像処理半導体(GPU)を手掛けるエヌビディアが、業界最大手に対抗するため過去最大級の挑戦を仕掛けている。パソコンのプロセッサーで最もよく知られるAMDは27日、同業の米ザイリンクスを350億ドル(約3兆6600億円)で買収すると発表した。買収は株式交換方式で実施される。ビデオゲームやPC、法人向けサーバーの需要が急増する中、AMDの株価は年初来約80%上昇している。
インテルの優位崩せるか、AMDとエヌビディア
大型買収で半導体業界トップに挑む
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