キャリアを大きく発展させる人は
転職しても「自分のチーム」を維持している
長年、同じマーケットを眺めているとおのずと目に入ってくることがあります。
1993年11月4日に創業した当社は、今月で満27年となりました。四半世紀以上にわたり多くの方々の転職をお手伝いさせていただき、長い時間軸で個人のキャリアを見てきましたが、その中でどんどんキャリアを発展させ大きくなっていく人と、停滞してしまう人がいることに気付かされました。
大きくなるというのは、年収を上げていくのはもちろん、枢要な地位に就いたり立派な仕事を成し遂げたりしたという意味です。
大きくなっていく人の共通点は何か。いろいろな要素がありますが、際立っているのは仕事を進める際、社内だけに留まらず、社外の力を上手に使う点です。
例えば、あるクライアントのマネージャーは当社のような人材紹介会社のコンサルタントとうまく協力関係を構築し、二人三脚で事業に必要な人材を採用し、大きな成果を上げました。コンサルタントとの関係性は外部企業の協力者というより、もはや本気でプロジェクトの成功に取り組むチームの仲間のような感じすらあります。
見ているとこのマネージャーは人材紹介会社に限らず、会計士や弁護士など業務に必要な社外のプロフェッショナル人材とも密接な関係を築き、会社の枠を超えて自分のチームの一員に加えています。つまり、社内はもちろん社外の人たちにも本気で力を発揮してもらうことに長けているのです。
こういう人はプロジェクトを重ねるたびにチームが大きくなっていくので、転職をすれば前職の同僚も協力者に加え、結果としてできることが広がりパフォーマンスも上がっていきます。ですから転職しても一からのスタートというより、既存の自分のチームを維持しながら新しい職場で新たなメンバーを自らのチームにリクルートしているように見えます。