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コロナ禍を受けて、遺言書を作っておきたいと考える人が増えているそうだ。ファイナンシャルプランナー(FP)という仕事柄、筆者もかねて作成したいと考えており、ついに10月下旬に初の遺言書をしたためた。今年7月に自筆で書く遺言を法務局で保管してくれる制度(自筆証書遺言書保管制度)がスタートしたので、それを利用してみた。相続専門の税理士さんからもらったアドバイスも交えて、自筆証書遺言の勘所をお伝えしたい。(株式会社生活設計塾クルー ファイナンシャルプランナー 深田晶恵)

コロナに対する恐怖感で
遺言書を作る人が急増?

 仕事仲間の税理士や信託銀行に勤めている人によると、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2月以降、遺言書を作っておきたいと考える人が増えたそうだ。特に死亡者が多かった3月以降は作成依頼が多かったが、自粛期間中は対面での接客ができずに対応に苦慮したという。

 自分の手を動かす作業は、ファイナンシャルプランナー(FP)としてコンサルティングを受けにくる相談者にも、記事を読んでくれる読者にもきっと役に立つと考えて、積極的にいろいろやってみることにしている。

 また、相談者から遺言書作成について聞かれることもあり、以前から「遺言書を書いてみたい」と思っていた。そうはいっても締め切りのない作業は、後回しになりがち。重い腰を上げるきっかけは、昨年父が亡くなった際に相続手続きをしたとき、子どものいない私は遺言書があった方がいいと実感したことだ。