過去4年間、イスラエルはベンヤミン・ネタニヤフ首相とドナルド・トランプ米大統領の親密な関係の恩恵を受けてきた。米国はその間、対イランの強硬姿勢からエルサレムをイスラエルの首都と認定することまで、総じてイスラエルの利益に合致する中東政策を推進してきた。しかしネタニヤフ首相は今後、ジョー・バイデン氏の政権と向き合うことになる。バイデン政権は、何らかの形での対イラン核合意への復帰を模索し、パレスチナに支援を拡大するなど、主要な地政学的問題について米国の対応を変化させるとみられている。2015~2020年にイスラエルの国連大使を務めたダニー・ダノン氏は「トランプ大統領とは、極めて良好な関係を築くことができ、全てが以前よりずっと容易だった」とした上で「これからも米国の支援を得られるだろうが、イスラエル側からの努力はもっと多く必要になるだろう」と語った。
イスラエル、米バイデン政権下の変化に備える
トランプ大統領との親密さの恩恵は消滅、米国は中東政策を転換する
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