ロシアは独自開発しているワクチン「スプートニクV」について、新型コロナウイルスに対して92%有効という有望な結果を示したことを明らかにした。同国が急ピッチで開発したワクチンの安全性・有効性を巡り、欧米諸国に広がっている懐疑論を払しょくしようとしている。これは4万人が自主参加している大規模な臨床試験(治験)の中間結果。ワクチン開発を後押ししている政府系ファンド、ロシア直接投資基金(RJIF)の11日の発表によれば、治験参加者に予想外の副作用は観察されなかった。結果は間もなく査読を経て医学誌で公表するという。9日には米製薬大手ファイザーと独医薬ベンチャーのバイオンテックが共同開発した新型コロナ予防ワクチンの有効性が90%以上だとする発表があったばかり。ファイザーはさらに安全性を示すデータが確認できれば、今月中にも当局に販売許可を申請する予定としている。
ロシアのコロナワクチンも有効性90%超 当局が主張
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