平均年収が低いランキング
トップ10のうち5社がサービス業
今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、東京都に本社がある上場企業を対象に「東京都で年収が低い会社ランキング」を作成した。本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。単体の従業員数が100人未満の企業は除外している。対象期間は、2019年6月期~20年5月期。
早速、ランキングを確認していこう。
トップ10を業種別に見るとサービス業が多いことが分かる。10社中5社がサービス業である。しかも比較的、労働集約的な企業が多い。
1位となったのはHANATOUR JAPANで、平均年収は293.1万円。韓国、中国、東南アジアから日本へのインバウンド手配業務を手がける企業で、親会社は韓国企業のHANATOUR SERVICE INC.である。東京都で年収200万円台の企業は同社だけだ。実は19年度には業績が悪化して、当期純損益は7億6500万円超の赤字に転落している。
コロナ禍で状況はさらに厳しさを増している。3月24日には「日韓情勢の影響等市場環境が変化し、加えて新型コロナウイルスの感染拡大により、事業環境は予想をはるかに上回る勢いで悪化」していることを理由に、全社員159人(19年12月時点)の約5分の1に当たる30人規模の希望退職を募集。4月16日には24人からの応募があった旨を明かした。