イーロン・マスク氏率いる米宇宙開発ベンチャーのスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)が、15日夜(日本時間16日午前)に4人の宇宙飛行士を軌道に打ち上げる。国際宇宙ステーション向けの定期的な商用フライト実現への第一歩となる。宇宙空間へ飛行士らを定期的に運ぶ契約を初めて米航空宇宙局(NASA)と結んだ企業として、今回のミッションはスペースXの成果をさらに確かなものにするだろう。また有人宇宙探査を加速させるため民間とのパートナーシップを利用するNASAの戦略にとっても重要なものとなる。NASAは先週、乗組員の定期的な入れ替えやその他の運用上のニーズを満たせるとして、スペースXの無人ロケット「ファルコン9」と宇宙船「ドラゴン」を正式に承認。15日の打ち上げは米東部時間午後7時27分(日本時間16日午前9時27分)に予定されていて、乗組員らは約27時間をかけて国際宇宙ステーションへ向かう。