アップルはアップストア絡みの問題をいずれお金で解決する必要があった。問題は手始めに示した金額で十分かどうかだ。アップルは18日、アップストア経由で販売されている小規模アプリに対する手数料を大幅に引き下げる方針を明らかにした。アップストアでのアプリの年間売上高が100万ドル(約1億0400万円)以下の開発者を対象に、2008年のストア開設からおおむね課してきた30%の手数料を15%に引き下げる。100万ドルの上限は、アップルの手数料を差し引いた開発者の売上高に基づく。アップルはこの決定による具体的な財務への影響は明らかにしなかった。実施は同社の現事業年度第1四半期(10-12月期)終了後の2021年1月から。いずれにしろ同社は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による不確実性を理由に、通常発表している四半期見通しを示していない。同社が手数料構造を変更するのは今回が初めてではない。2016年には定額制サービスの2年目以降について、手数料を15%に引き下げている。