――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  なんとか2020年の終わりも見えてきたが、ホリデーシーズンの「風物詩」ともなっているのが、12月のドル資金の急激な逼迫(ひっぱく)だ。ただ、投資家は今年、これを特には懸念していないようだ。  近年、特に国外投資家にとって、米ドル建ての短期借入コストは、大手銀行が規制による資本積み増し(サーチャージ)を回避するために活動を控えるため、12月に急騰することが多くなっている。  今年は、米連邦準備制度理事会(FRB)が、この再発を防ごうと多くの力技を見せている。