米製薬大手ファイザーは、独バイオ医薬品企業ビオンテックと共同開発した新型コロナウイルス感染症予防ワクチンについて、20日に米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請する意向を明らかにした。FDAはワクチンの安全性と有効性を評価する。審査期間は明らかではないものの、迅速に審査を進めるとみられている。ファイザーとビオンテックは数日前、4万4000人が参加した同ワクチンの臨床試験で95%の有効性と十分な忍容性が確認されたと発表していた。業界と政府当局はこれまで、ワクチンが12月に承認を経て供給が始まるとの見通しを示しており、今回の日程で申請されればこれに間に合うとみられている。ファイザーは、12月中旬から下旬までに供給が始まる可能性があると述べた。