米大統領選で勝利を確実にした民主党のジョー・バイデン前副大統領は23日、役職経験の豊富な国家安全保障問題担当チームの陣容を発表した。情報機関を統括する国家情報長官に初の女性、国土安全保障長官には初の中南米系人材を指名する意向を示した。バイデン氏の政権移行チームは発表文で、国土安全保障省の次期長官にキューバ系のアレハンドロ・マヨルカス元同省副長官を起用すると発表した。また国家情報長官にはオバマ前政権で国家安保問題担当の大統領次席補佐官を務めたアブリル・ヘインズ氏を指名する。国家安全保障会議(NSC)の気候変動対策担当大統領特使にはジョン・ケリー元国務長官を充てる。政権移行チームはこの日、バイデン氏の外交政策顧問を長年務めているアントニー・ブリンケン元国務副長官を国務長官に、別の側近のジェイク・サリバン氏を国家安保問題担当の大統領補佐官にそれぞれ充てる方針も明らかにした。