自己肯定感が低い人でも「会話が弾む」スキルの磨き方会話が苦手で口ベタな人は、ズバリ「質問力」を高めるといい(写真はイメージです) Photo:PIXTA

近年、認知度が高まっているワード「自己肯定感」。特に、日本人は自己肯定感が低い傾向があるといわれていますが、自己肯定感が低い人は、「自分が周囲からどう思われるか」を優先して考えるあまり、相手とのコミュニケーションにつまずいたり、自己嫌悪に陥ってしまうケースが多いといいます。そこで前回に続き今回も、自身も自己肯定感の低さを自覚しながら、それを受け入れて成果を出してきた経営コンサルタント・午堂登紀雄さんの新刊『“自己肯定感”のスイッチが入る!自分を受け入れる力』(青春出版社)から、話すのが苦手な人でも会話をはずませる方法を紹介します。

会話での沈黙を恐れる必要はない

 自己肯定感が低い人には、初対面の人と話すのが苦手という人も少なくないと思います。会話の間が持たず、沈黙した空気が流れるのが気まずいからです。

 ではなぜ沈黙が気まずいと感じるかというと、沈黙によって「話題のないつまらない人間だと思われるのではないか」という恐怖心があるからです。むろん誰でもこの感情は持っているので、自己肯定感が低いことが特別に作用するということではありません。

 しかし、沈黙を過剰に恐れると、「そ、そういえばご趣味は何を?」などと、その場とはまったく関係のない話を持ちかけて余計にしらけたり、「結婚はまだ?」など、つまらない爆弾発言をして地雷を踏んだりということにもなりかねません。