米国の巨大IT(情報技術)企業は、停滞している商業用不動産ビジネスを活気づけている。多くの非IT企業がオフィスのリース契約を破棄しようとしている一方で、巨大IT企業はそうした物件の主要テナントや買い手として台頭しつつある。調査会社コスター・グループによると、IT業界の5大不動産オーナーであるアマゾン・ドット・コム、フェイスブック、アップル、グーグルの親会社アルファベット、マイクロソフトは合わせて約5億8900万平方フィート(約5472万平方メートル)の米不動産を占有している。これはニューヨーク市の全オフィス面積の合計を上回り、エンパイアステートビル約220棟分のオフィススペースに相当する。また、10年前と比較すると5倍に増えている。
米巨大IT企業、不動産市場もけん引
旺盛な需要は地域に恩恵をもたらすが、家賃上昇などの懸念も
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