大学生、就活生へのメッセージ

――就活生は就活が大変だと聞きます。現在、どんな人材が望まれているのでしょうか。

奥野 恐らく就活生は、これからそれほど厳しくないと思いますよ。そもそも「人が足りない」時代ですから。本当に優秀な人は、もともと引く手あまたです。「リクルートスーツで何を着るか」とか、そういうくだらないことを考えるのではなくて、もっと自分のスキルを磨いていけば、普通に就職できると思います。証券アナリストの試験の合格を目指して頑張るとか、英語ペラペラになっておくとか、今やるべきことはたくさんある。これからは、一括採用、一括面接、一括見習いみたいな世界ではなくなります。大学を卒業して、全員で一斉に就活してますみたいな話はなくなりますし、もしそんな採り方をしている企業があれば、そういう企業にはいかない方がいいと思います。

やっぱり自分で考えることができて、自分で行動ができる人、自分で事業を起こせるぐらいの起業家マインドがある人は、大企業も欲しいと思います。「工場労働者」が欲しいって思っている企業って、今や少ないと思いますね。

――大学生はリモート講義ばかりの日々が続くと聞きます。何をすべきでしょうか。

奥野 大学生もかわいそうですよね。リモート講義ばっかりだし、このような状況で、海外旅行さえもできないですよね。ただ、国内でいいところを見つけて、国内のいいものを発見するというのはいいと思いますけどね。

この機会に自分が今までやってこなかったことにチャレンジしてみるのもいいのかもしれないですね。僕なんかいつもプログラミングやりたいと思っていても、なかなかスタートできないでいます(笑)。プログラミング等は今のうちにやっておいたほうがいいでしょうね。英語をやるというのは当たり前のことなので、もうあえて言う話じゃないですし、そういう意味では会計も当たり前のように勉強しておいた方がいいですね。