米CRM(顧客関係管理)ソフトウエア大手セールスフォース・ドット・コムは、これまでも小さくまとまるような企業ではなかったが、企業向けコミュニケーションツールを手掛ける米スラック・テクノロジーズの獲得は、その野心を全く新たな段階へと引き上げるものだ。セールスフォースは1日、link icon=none linkend=https://jp.wsj.com/articles/SB11386037924793283460204587133472167195752 type=EXTERNALスラックの買収を正式に発表/linkした。両社が協議中だとするlink icon=none linkend=https://jp.wsj.com/articles/SB10064904988218504752604587121044267440620 type=EXTERNALウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の先週の報道が裏付けられた/link格好だ。買収はおおむね現金で行われ、スラックは1株当たり約45.50ドル(約4750円)の評価を受けている。これは買収報道の影響を受ける前の株価に54%のプレミアムを上乗せした水準で、予想ベースの株価売上高倍率(PSR)は約26倍。セールスフォースにとってPSR基準で最も高額な買収となる。投資銀行ジェフリーズのブレント・ティル氏の推計によると、前回2度の買収――2019年にタブロー・ソフトウエアを147億ドル、18年にミュールソフトを58億ドルでそれぞれ買収――では、予想PSRがそれぞれ11倍と15倍だった。
セールスフォース、スラック買収でもMSに及ばず
株主はさらなる大型M
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