新型レヴォーグ次世代アイサイトを搭載する新型レヴォーグ Photo by Kenji Momota

「これまでのアイサイト」、
「これからのアイサイト」

 スバルは2020年12月、渋谷駅から徒歩7分の高台に、AI(人工知能)開発の拠点として「スバルラボ」を開設する。

 それに先立ち、20年11月18日、報道陣向けの内覧会が行われた。スバルを代表してあいさつしたのは、スバルラボ所長・柴田英司氏だ。自動運転プロジェクトゼネラルマネージャーや先進安全設計部担当部長として、運転支援システム「アイサイト」の研究開発を統括する立場でこれまでさまざまなメディアに登場してきた。まさに「ミスターアイサイト」である。

 柴田氏は、このスバルラボを「アイサイトの技術をさらに引き上げるため、AIに特化して技術開発を進める場所」と定義。「新型のレヴォーグで『アイサイト』と『アイサイトX』の開発が一段落した。次は将来に向けて一気にかじを切るため」と、スバルラボ開設のタイミングについて語る。準備に約1年かかったという。

スバルのAI搭載「これからのアイサイト」の競争力、取材で徹底分析!スバルラボが入るビル Photo by K.M.

 その上で、スバルは現行のアイサイトを「これまでのアイサイト」、今後のAIを活用するアイサイトを「これからのアイサイト」と呼ぶ。現行のアイサイトは、20年9月発売の新型レヴォーグに搭載され、商品カタログには「次世代アイサイト」と記されているが、スバルラボでは「さらに次の世代」の開発を目指すということのようだ。