何にでも価格はある。米航空機大手ボーイングにとって最大の悩みの種は、まさにそれをどれだけ安くする必要があるかということだろう。米連邦航空局(FAA)が2週間前にボーイングの小型旅客機「737MAX」の運航再開を承認したばかりだが、すでに大型注文が舞い込んでいる。アイルランドの格安航空会社(LCC)ライアンエアー・ホールディングスは3日、737MAXを追加で75機発注すると発表した。同社はすでに135機を注文済みだ。737MAXを巡る問題にかかるコストを約200億ドル(約2兆0800億円)と見込むボーイングの株価は、この大型注文を受け、一時8%近く上昇した。予定している生産レートを満たすには、保管している450機を出荷する必要があるが、そのうち約100機は買い手の見込みがなく、中古市場に出さなくてはならない。
ボーイング737MAX、問題はいくらで売れるか
ライアンエアーが75機を追加発注
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