なお、オプション契約は、映画化だけでなく、研究や開発など、あらゆる知的財産に用いられる。基準額は業界によって異なるようだ。

 一方、気になる印税だが、一般的には書籍価格の8~10%だそうだ。『鬼滅の刃』コミックスは12月4日発売の第23巻をもって最終巻となったが、電子版含めシリーズ累計発行部数が1億2000万部を突破するといわれている。第1~第11巻までは税抜き400円、第12巻以降は税抜き440円なので、作者にはコミックスだけでも40億~50億円程の印税が入ることになる。

 作者の吾峠呼世晴氏は「どうやら、女性らしい」ということだが、いまだその実像はベールに包まれていて、さまざまな臆測が飛び交っている。臆測は個人の頭の中で行われることなので個人の自由だが、臆測と現実は混同されてはならない。

 いちファンとしては、彼女(?)の才能にふさわしい代価が支払われることはもちろん、注目が集まるあまり、創作活動が乱されることのないよう願いたい。ましてや、ご本人の個人情報が侵されることのないよう、著作権等を管理する側にもお願いしたいし、われわれ自身も配慮したいと思う。

◎岡野雄志(おかの ゆうし)
税理士・岡野雄志税理士事務所所長。1971年、千葉県成田市生まれ。早稲田大学商学部卒業。全国の相続案件を1690件以上手がける相続税専門の税理士。事務所は新横浜駅から徒歩1分。特に土地の評価を得意とし、相続税還付の実績は業界トップクラス。『相続税専門税理士が教える相続税の税務調査完全対応マニュアル』(幻冬舎刊)ほか著書多数。各種メディアによる取材実績も多数あり。

訂正 記事初出時より以下の通り訂正します。第3段落:両社30億円ずつとなる→両社15億円ずつとなる、本文中の円グラフ:東宝30億円→東宝15億円、アニプレックス30億円→アニプレックス15億円(2020年12月14日17:45 ダイヤモンド編集部)