アウトランダーと共通部分も
機敏でスポーティな走りのキャラクター
マイナーチェンジしたエクリプスクロスが発売された。今回のニュースは待望のPHEVモデルの追加。三菱のPHEVは、比較的容量の大きな駆動用バッテリーを搭載。EV走行モードを基本としながら、エンジンによって発電した電力を用いたシリーズ走行と、エンジン出力を走行のメインに用いるパラレル走行という2つのハイブリッドモードを使い分ける独自システム。アウトランダーPHEVに搭載され、高い評価を受けている。エクリプスクロスPHEVは、そのソリューションを活用して生み出された最新の三菱車だ。
アウトランダーにPHEVが存在するのだから、後発のエクリプスクロスにも当初から設定が予定されていたと思いがち。しかし、「開発スタートは、2018年春以降だった」という。新型のスタイリングは、従来型に対してフロント側で35mm、リア側で105mmオーバーハングを延長。その効果で「クーペSUVらしいスリークでダイナミックなプロポーション」とメーカーは説明する。だが、全長拡大は“PHEVシステムを搭載するための必然”でもあった。
PHEV機構はアウトランダー用システムと共通だ。フロント82ps/リア95psのモーターと2.4Lエンジン(128ps)、そして容量13.8kWhの駆動用バッテリーを組み合わせている。変更はソフトウエア部分に限定。エクリプスクロスへの搭載に当たり、「走りのテイストにいかに新しさと独自性を与えるか」に注力したという。