モスバーガーが売上高23.5%増で王者マクドナルドを退けた理由/ファストフード【11月度・業界天気図】Photo Illustration by Budrul Chukrut/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、11月度のファストフード編だ。

モスバーガーが王者マクドナルドに圧勝

 ファストフードの主要4社が発表した11月度の月次業績データ(既存店売上高)は、以下の結果となった。

 11月度のケンタッキー(日本KFCホールディングス〈HD〉)の既存店売上高は、前年同月比118.7%(18.7%増)、マクドナルド(日本マクドナルド)は同119.6%(19.6%増)だった。

 どちらも好調ではあるが、この2社を超え「ファーストフードの王者」となったのは、モスバーガー(モスフードサービス)である。11月度の既存店売上高は、前年同月比123.5%(23.5%増)まで跳ね上がった。

 一方、今回取り上げる4社のうち、唯一前年実績割れを起こしているのが、丸亀製麺(トリドールHD)だ。11月度の既存店売上高は、前年同月比93.8%(6.2%減)という結果だった。

 モスバーガーはなぜ、マクドナルドを超える好業績をたたき出せたのだろうか?