デジタルメディアと一口に言っても、公式アプリからSNSまでその種類は多岐にわたる。企業には、多様なデジタルメディアをどう組み合わせて活用すべきか工夫が求められる。特集『DXの勝者はどこだ?ウェブサイト価値ランキング2020』(全7回)の#5では各種ランキングとともに、企業事例からその活用のヒントを探ってみよう。(トライベック・ブランド戦略研究所 後藤 洋、平井郷子/ライター 高橋 学/ダイヤモンド編集部 笠原里穂)
消費者に刺さる情報発信のコツ
動画やLINEも駆使
新型コロナウイルスの感染拡大がもたらした消費者心理の変化は、企業と消費者のコミュニケーションの在り方を根本的に見直す契機となった。特にデジタルメディアをより効果的に活用すべく、企業はウェブサイトのスマートフォン対応やコンテンツの充実、さらにはアプリやSNSでのコミュニケーションをどう組み合わせることが最適なのかを模索している。
そこで今回、消費者の利用度合いを検証すべく、アクセス率や公式アプリのインストール状況、さらには商品・店舗情報・ECサイトの閲覧率についても調査した。
まずはアクセス率ランキングのトップ10を見てみよう。
アクセス率で3位だったヤマト運輸は、動画コンテンツや公式アプリ、さらにはLINEなどさまざまなデジタルメディアを駆使した形で消費者への情報発信を行っている。また、6位のイオンについてはネットスーパーに力を入れていることが功を奏しているといえる。事前のネット注文で密を避けて品物を受け取れるサービスなど、新たな形のショッピングにもチャレンジしている。
次に、公式アプリインストール率のトップ10を見ていこう。