企業が社員を対象に行う「社内検定」。社員のスキルを標準化できたり、知識が向上したりとさまざまなメリットがあり、厚生労働省でも「社内検定認定制度」を設けて実施を推奨している。「ポッカレモン」や「キレートレモン」で有名なポッカサッポロフード&ビバレッジでは、ユニークな社内検定を実施しているという。(清談社 真島加代)

社員のレモンの知識を
深める「レモン検定」

ポッカサッポロの基幹事業を支える「レモン検定」のすごさとは「『レモン検定』の問題や『レモンバイブル』の作成にも携わっています。今まで大々的に宣伝したことがなかったので、メディアに取り上げていただいて驚きました(笑)」(高橋氏)

 社員だけが受けることができる社内検定。あまたある検定のなかでも、一風変わった社内検定を実施しているのが、食品飲料メーカーのポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社(以下、ポッカサッポロ https://www.pokkasapporo-fb.jp/)だ。

「レモンに関する知識を深める『レモン検定』を年に1回実施しています。社員一人ひとりが当社の基幹事業であり、強みでもあるレモン事業への理解を深めるのが目的です」

 そう話すのは、ポッカサッポロのレモン・プランツミルク事業本部事業企画部オールレモングループの高橋佳那氏。「レモン検定」は、その名の通りレモンの基礎知識や、同社の主力商品に関する知見を深める検定だという。