食後のデザートや朝食の一品として長年愛されているヨーグルト。とても身近な食品だが、実は近年、さまざまな進化を遂げているという。進化系ヨーグルト登場の背景に迫る。(清談社 真島加代)
新型コロナの流行で
売り上げ増が続くヨーグルト
ヨーグルトといえば、もっとも手に取りやすい健康食品のひとつ。朝食やおやつの定番になっているが、今年は“ある理由”で売り上げが伸びているという。
「この数年、ヨーグルト市場全体でいうと“踊り場市場”といわれ、横ばいの状況でしたが、今年に入ってから急激に売り上げを伸ばしています。その背景には、新型コロナウイルスの流行が深く関わっていると考えられていますね」
そう話すのは、SNS上でカップヨーグルト研究会の名前で活動している向井智香氏。事実、KSP-POSデータを参照すると、2020年の2月に入ってから、ヨーグルトの売り上げは前年同月を上回っていることがわかる。“免疫力を上げる食品”とされているヨーグルトのイメージが、コロナ禍で注目を集めた可能性が高い。