バイデン氏の演説は「ジワジワ人気の出る着実な仕事をする出木杉君タイプ」
バイデン氏の演説は「ジワジワ人気が出て着実な仕事をする出木杉君タイプ」 Photo:Drew Angerer/gettyimages

世界中が最も注目していた選挙。それはアメリカ合衆国での、現役大統領のドナルド・トランプ氏と、対するジョー・バイデン氏の選挙だったのではないだろうか。両者ともに多くの得票数を得ていて、それだけでもこの選挙に対するアメリカ国民の期待がうかがえる。もめていた投開票の結果についても、ようやくバイデン氏の選出で決着がつきそうだ。そこで、両者の演説の「声」からわかるキャラクターや政治家像などについて、「声の専門家」の立場から分析してみた。(声楽科、ボイストレーナー 清川永里子)

トランプ氏とバイデン氏の演説の声を
プロファイリング

 トランプ氏の声の特徴といえば、声の周波数がとても不安定だということが一番に挙げられ、それは、彼のしゃべり方に抑揚が多くあることを意味しています。

 抑揚を出すために、顔の表情が豊かで、口も大きく動かし、何かが気に入らないときは口がへの字の形になる事も多く、身振り手振りも多いのが特徴的です。そのように顔や口の動きが多く、声の周波数が不安定なため、演説に安定感や聞きやすさはありませんが、このような話し方をする人の演説はインパクトが絶大だといえるでしょう。

 対してバイデン氏の話し方は、周波数がとても安定しています。そのせいか、本来は口角を上げればかなり開く口を持ってはいますが、演説のときはあまり口を大きく開けず、身振り手振りは少ないのが特徴です。