アイルランドの小さな町バリナに9月、巨大な壁画が登場した。そこに描かれているのは、1世紀余り前この辺りに暮らしていた住民を祖先に持つアイルランド系米国人だ。  2カ月後、その輝くようなジョー・バイデン氏の肖像画の周辺にはファンや友人、親族らが集まり、地元と縁の深い米次期大統領の誕生を祝っていた。  「バリナの町に大興奮をもたらした」。バイデン氏の遠いいとこにあたり、近年バイデン家と親交を深めているローリタ・ブレウィットさん(37)はこう話す。