新型コロナウイルスが世界的に流行し始めたころ、突然気まずい名前となったビールブランドにも悪影響が及ぶとみられていた。2月のある記事の見出しには「コロナウイルス懸念で悲運のコロナビール」とある。コロナビールの販売を担当するマーケティング幹部らはこうした報道を真に受けたと、米酒類大手コンステレーション・ブランズでビール部門のブランドマーケティング担当上級バイスプレジデントを務めるジョン・アルバラド氏は言う。だが年末が近づく中、コロナビールの店舗販売は持ちこたえている。市場調査会社IRIによると、年初から12月6日にかけて、コロナブランドのビールとハードセルツァー(アルコール入り炭酸水)の米国内での店舗売り上げは、このカテゴリー全体の6.78%を占め、前年同期とほぼ変わらない。
「コロナ」ビール、コロナ禍でも売り上げ水準落ちず
ウイルスの名称とブランド名が一致、悲運と思われたが…
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