コロナ禍でも最高売り上げ達成のモンブラン専門店はどこに注力していたか京都のモンブラン専門店が取ったマーケティング戦略とは?

新型コロナウイルス感染拡大により、飲食店にとっては厳しい経営を強いられた一年だった。そうした中で、京都にある「和栗専門 紗織」はコロナ禍でも多くの反響があり、売り上げを順調に伸ばしているという。その裏側には、緻密なマーケティング戦略があった。(飲食店コンサルタント 三ツ井創太郎)

コロナ禍で変化した「店探し」
SNSがより重要なツールに

 毎日のニュースなどで報じられている通り、新型コロナウイルス第3波の影響もあり、日本全国の飲食店は大変厳しい状況にあります。そうした中で、長引くコロナ禍によって飲食業界のマーケティング手法にも大きな変化が生じてきています。

 4月初旬に日本全国に緊急事態宣言が発令されて以降、消費者が外食を控えるようになり、多くの飲食店が休業を余儀なくされました。

 その後、5月末に緊急事態宣言は解除されましたが、消費者の飲食店探しの方法がコロナ前とは大きく変わりました。

 コロナ前までは「あの町でおいしそうなイタリアンはどこかな?」「この町で会食できる、個室があるお店はどこだろう?」と、グルメサイトなどを駆使して新しいお店を探していた消費者も、コロナ禍によって今まで行った事のある“なじみのお店”に来店する傾向が強くなりました。