新縄文と弥生を1人でこなす稀有な存在

御立:土屋さんが稀有な存在だと思うのは、縄文と弥生の両方を行ったことです。
普通は両方できません。ジャングルファイターは次々と新しいことを始めるのが大好きで、「しない」ほうはやらないです。
でも、土屋さんはジャングルで戦いたいから、弥生的無駄の排除でキャッシュをためてから狩猟に出かけています。これは相当におもしろいです。

土屋:自分ではあまり意識したことがありませんでした。

御立:私はNPOを通じてシリコンバレーの方たちともおつきあいしていますが、縄文企業に弥生人が入るケースがあります。土屋さんとは反対のパターンです。

土屋:はい。

御立:ベンチャー企業で縄文人によって0から1が生まれたら、それを1から10にしようとします。具体的には数十億から100億円の売上がつくれるようになったら、それを1000億円にするために、ベンチャーキャピタルがプロのCFO(Chief Financial Officer)、CMO(Chief Marketing Officer)などの弥生人を送り込みます。

土屋:縄文企業とのつき合い方がわかっている弥生人が会社入ってくるのですね。

御立:どこかで仕組み化しないと1000億円企業にはなりません。これがシリコンバレーのすごいところだと思います。