米中対立が多くの分野で激化する中、ジョー・バイデン次期米大統領は、中国に広範な圧力をかけるための西側民主主義諸国連合の結成を目指し、大統領の座に就く。これは、ドナルド・トランプ大統領の単独主義アプローチと明確に決別するものだ。  中国の習近平国家主席もこれまでに似たような考え方を示してきており、世界のリーダーシップを握るため公然と競争をしかけるなど米国より1歩先んじている。習氏は近年、米国の伝統的な同盟諸国を中国経済圏に取り込もうと忙しく動き回っている。  今週の米政府と中国政府の動きによって、バイデン氏は自身の政策目標の中で中国の位置付けをさらに高めることを強いられた。