米労働省が8日発表した2020年12月の雇用統計によると、非農業部門就業者数(季節調整済み)は前月比14万人減少した。失業率は6.7%だった。市場予想は非農業部門就業者数が5万人増、失業率は6.8%だった。就業者数は8カ月ぶりの減少となり、新型コロナウイルス感染者数の急増とそれに伴う企業活動の制限で、景気回復が腰折れしている様子が示された。11月の就業者数は24万5000人増から33万6000人増に上方修正された。戦後最悪を記録した4月の失業率は14.7%から14.8%に修正され、新型コロナ流行による打撃は当初の数字よりも深刻だったことが示された。業種別では、12月はレジャー・ホスピタリティーが49万8000人減と大きく落ち込んだ。一方、小売業の雇用が12万1000人増加したほか、製造業や建設業でも増加し、全体での減少を緩和した。