こうやって人間関係は次第に険悪になっていくのである。

 どんなことでもそうだが、相手を悪く解釈するのはやめよう。

 相手を悪く解釈すると、どうしても相手をなじりたくなってしまい、そうこうするうちにお互いに気分が悪くなっていくからである。

 米国オハイオ州立大学のテオドラ・ロブレス博士が、90組の新婚夫婦を調べたところ、お互いの行動を悪く解釈していると、それだけ夫婦仲が悪くなったという。

 旦那さんが「仕事が忙しい」ときちんと説明しているのに、「あなたは他に愛人をつくっているから、帰ってくるのが遅いのよ!」と奥さんから言われたのでは、たまったものではない。そういうことがつづくと、結婚生活が重荷になってしまう。

 また、たとえば何らかの企画を持ち込んだところ、担当者から「来週には返事をしますから」と言われたとしよう。

 このとき、約束の期限になったからといって、相手から何の返事がなくとも、「あの件はどうなりました?」「返事はまだですか?」「やっぱり興味がなかったですか?」「いつ返事をもらえるのですか?」などと何度も連絡をして聞こうとすると、相手をうんざりさせてしまう。

 こんなときには、断られても別にどうということはないという顔をして、放っておけばいいのである。放っておけば、そのうちに相手は返事をしてくれる。

 別に、相手がやっていることすべてに意味を見出そうとしなくてもよい。

 相手もそんなに深く考えて、あなたに接しているわけではない。

 相手が何を考えているのかなどと考えていると、人間関係が複雑になってしまう。だから、相手の気持ちなどを考える必要はなく、ただ淡々と暮らしていけばいいのである。

 どうせ相手が何を考えているのかなど、わかるわけがない。そういう点で気を遣っても、頭が痛くなるだけだ。