米国務省は11日、5年間の空白期間の後、キューバを再びテロ支援国家に指定した。なぜこれほど時間がかかったのだろうか。「国際テロ活動を繰り返し支援してきた」国々をテロ支援国に指定するという国務省の慣行は、1979年から続いている。ロナルド・レーガン大統領は1982年に、キューバの社会主義政権を指定対象に加えた。キューバのテロ支援国指定は、バラク・オバマ大統領が、キューバとの関係正常化キャンペーンの中で2015年に同国を指定リストから外すまで続いた。しかし、キューバ政府は正常な国になりたいとは思っておらず、テロへの関与を強め、拡大してきた過去20年間に見られたベネズエラの民主主義崩壊は、キューバの軍事情報機関を送り込む形でキューバ政府が行ったことだ。かつて主権を有していた南米のこの国は、今や事実上のキューバの衛星国家となり、国際的な犯罪やテロリズムの拠点として使われている。国務省テロ対策局が2019年に出した報告書は、「キューバとベネズエラはテロリストに寛容な環境を提供し続けている」との見解を示した。