子どもを絶対服従させて
自己肯定感と自信を奪う親たち

――極端な例ですが、アメとムの“ムチ”が行き過ぎた「教育虐待」も問題視されています。未就学児を習いごとや勉強漬けにしている家庭もあります。ママ友が住むマンションでは、深夜まで怒鳴りながら低学年の子どもに勉強させている親がいて、近所の人が警察に通報したそうです。

てぃ先生 そういう家庭は、刑務所と同じです。子どもの衣食住すべての世話をしている親が、自分のことを権力者か神様と勘違いして、子どもを絶対服従させている状態なわけですから。

子どもは、親に見放されたらご飯も寝る場所もなくなる絶対的弱者ですから、どんなにひどい仕打ちをされても逆らえません。大きくなったら逃げることもできるけど、小さい子どもは逃げることができないから、そういう虐待が起きてしまうのは、僕も大きな問題だと思っています。

身体的虐待ももちろん悪いことですが、精神的虐待による心の傷は一生消えません。暴言を吐いたり怒鳴ったりして心理的ストレスを与えると、子どもの自己肯定感や自信がなくなり、物事に対する興味関心さえも薄れていきます。

子どもって、やりたくないことばかりやらされていると、何に対してもやる気がなくなってしまうんですよ。教育虐待は子どもにとって悪影響でしかないことに、当事者の親御さんたちには早く気づいてほしいですね。(次回に続く)

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