Twitterフォロワー数50万人超、YouTubeチャンネル登録者数27万人超のカリスマ保育士・てぃ先生は、日々、子育てに悩む親たちにアドバイスを送り続けています。そのてぃ先生が厳選した子育てのスゴ技をまとめた『子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!』がベストセラーとなっています。
そんなてぃ先生が、数多くの子どもたちの成長を見てきた中で、子どものやる気を引き出して上手に育てていると感じるご家庭は、全体の2、3割だという。では、子育て上手な家庭にはどんな共通点があるのか? 逆に、子どもにとって不幸な家庭にはどんな特徴があるのか? 近ごろ問題になっている「教育虐待」についての意見も聞いてみました。(取材・構成/樺山美夏、撮影/赤石仁)

「放ったらかし」「過干渉」はNG!
子育て上手な親の共通点とは?

――てぃ先生は、保育士として多くのお子さんの成長を見てきたかと思います。自己肯定感が高く、何でも積極的に楽しむ子どもの育て方に共通する点はありますか?

てぃ先生 僕が見てきた範囲ですが、育て方が上手だなと思うご家庭は、全体の2、3割くらいですね。そういうご家庭では、生活習慣も習いごとも、「子どもにいかに興味を持たせるか?」という点をまず大事にしていると感じます。

その前提で話すと、未就学児の子育てがうまくいっているご家庭は、大きく三つのパターンに分かれると思っています。

[パターン1]
子どもの意思を尊重して自由にさせた結果、たまたまうまくいっているケース。

[パターン2]
親が理想の子育てを目指して、無理矢理いろいろやらせているけれども、子どもの地頭もよくて今のところついていけているケース。

[パターン3]
放任でも過干渉でもないけれど、子どものやる気を引き出すのが上手なケース。
子どもに興味を持たせるのが上手な親御さんは、だいたいこのパターン3に当てはまります。うまくいっているご家庭のなかで、いちばん多いのもこのパターンです。

てぃ先生(てぃーせんせい)
関東の保育園に勤める男性保育士
保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演は年間50回以上。他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。

――それぞれのパターンの具体的な違いを教えていただけますか。

てぃ先生 たとえば本好きな子どもの場合。

パターン1のご家庭では、放ったらかしにしていても、子どもが自分から本を好きになるというケースです。

パターン2のご家庭では、親がずっと本を読むように子どもに言い続けて、読み聞かせもして、子どもの地頭もいいと本好きになります。

パターン3のご家庭は1と2の真ん中で、リビングに本棚があったり、テーブルの上に図鑑を置いていたりして、環境を整えています。そして親も読書を楽しんでいるうちに、子どももその姿を見て本好きになる。

僕が推したいのは、子どもが主体的にやるべきことをやるようになる、このパターン3です。

パターン1のように、子どもを放ったらかしにして“たまたま”うまくいくことはありますけど、可能性はかなり低いです。むしろ、放ったらかしにしていると、やらなきゃいけないこともやらなくなる可能性があります。

逆にパターン2のように、親が過干渉で強制的にいろいろやらせ過ぎていると、小さいうちは言うことを聞いても、そのうち反動が出てくる子が多いです。地頭がいい子が自分から興味を持ったことを、親がサポートするならいいんですけどね。