血糖コントロールは、日ごろの食生活の積み重ねである
血糖コントロールは、日ごろの食生活の積み重ねである(写真はイメージです) Photo:PIXTA

血糖コントロールを映し出す鏡「HbA1c」(ヘモグロビンエーワンシー)」は、過去1~2カ月間の平均血糖値を示す。血圧・血糖・血中脂質の数値悪化は相互に関連し、いわゆるトリプルリスクと呼ばれる。この冬、命に関わる深刻なトリプリリスク回避のための「高血糖対策」を、国際医療福祉大学医学部 坂本昌也教授に聞いた。(医療・健康コミュニケーター 高橋 誠)

健診直前の付け焼き刃ではない
サステナブルな生活習慣と検査を

 国際医療福祉大学医学部 坂本昌也教授(同大大学三田病院内科部長、糖尿病・代謝・内分泌内科学教授)は、「この冬にHbA1cが8.0%を確実に切るように」と外来患者に伝えている。

「明日は、人間ドックだから」といって、飲食を控える。ありがちな習慣だ。健康診断直前に食生活を改めて空腹時血糖値を基準値以内に収める、こんな付け焼き刃の対処では改善できないのがHbA1c。 過去1~2カ月間の血糖コントロールの結果だからだ。継続的に食生活を改めなければ、HbA1cは下がらない。しかも、血圧・血糖・血中脂質の数値悪化は相互に関連する。だから、坂本医師は長期的な見地から薬や食事、運動を患者に指導する。

 血圧・血糖・LDLコレステロール・中性脂肪の数値を含め、間を空けない、定期的な検査は自身の命を守る。特に50代のうちに、ぜひとも検査を受けてほしいのが、腎臓、心臓、血管の動脈硬化度。腎臓は相当悪くならないと自覚症状がなく、タチが悪い。自分の「異常なし」の感覚を信用してはいけない。採血でクレアチンあるいは、eGFR、尿タンパク/アルブミンをチェックすれば、腎臓の動脈硬化度は比較的簡単に確認できる。