
高橋 誠
この数年で急速に定着したジェネリック医薬品だが、全国的にかつてない規模で供給不足が続く。一部は高価な先発品に変更せざるを得ず、ジェネリックに慣れた患者の懐に響く。管理薬剤師として薬局を経営するヤマガタ薬局(神奈川県横浜市)の山形光正社長に、ジェネリック不足の現状と背景を聞いた。

欧米で猛威を振るうオミクロン変異株。日本でも感染が急拡大し、いわゆる第6波の到来が懸念される。予断を許さない事態にいかに備えるか。第6波への覚悟と飲み薬の効用について、東京都品川区荏原医師会の木内茂之会長(木内医院院長)に聞いた。

世界的にコロナ感染者数が増加している。日本でも感染爆発はあるのか。絶対数はまだまだ少ない。オミクロン株の急拡大に備えよと感染専門家が警鐘を鳴らすも、「危ない」という実感をなかなか持てない。東京都品川区荏原医師会の木内茂之会長(木内医院院長)は、第5波までの教訓を生かし第6波に備えても「安心できない」と懸念する。

いつまでも元気に運動を続けるには、筋力維持が大切だ。東京五輪で選手をサポートした経験を持つ順天堂大学大学院医学研究科特任教授の齋田良知医師は、「コロナ対策で長い間巣ごもりをしていると運動量が減り、筋力は落ちている。久しぶりに張り切って運動をするとケガをしやすい。ケガを防ぐには3つの科学的なアプローチを実践してほしい」という。アスリートでなくても実践できる、3つのケガ予防法について伺った。

インフェクションコントロールドクター(感染症や感染制御、院内感染対策を専門に取り扱う医師)として数十万人に新型コロナウイルスのワクチン接種をしたMYメディカルクリニック(東京都渋谷区)の笹倉渉院長に話を聞いた。後半では、長い歴史の中でとらえた人類とワクチンの向き合い方を語ってもらった。

インフェクションコントロールドクター(感染症や感染制御、院内感染対策を専門に取り扱う医師)として数十万人に新型コロナウイルスのワクチン接種をしたMYメディカルクリニック(東京都渋谷区)の笹倉渉院長に話を聞いた。前半では、政府のワクチン調達や配布の問題点を語ってもらった。

国内未承認の最先端治療「PSMA治療」が、前立腺がん患者に良好な成績を示している。オーストラリアでこの治療を受けた患者と、海外渡航をサポートするコーディネーターに、現地での治療と生活の詳細を聞いた。

あと数年でがん患者数の1位になると予測され、急増する前立腺がん。国内未承認ながら海外で行われている治療法の現状を前後編でお届けする。前編では、こうした治療を受ける患者をサポートする一般社団法人セラノスティクス横浜の三木健太理事に、国内未承認の最先端医療「PSMA治療」の詳細を聞いた。

生後6カ月未満に発症する新生児糖尿病。日本ではまだ臨床現場に対応が浸透していない。治療法を発見した福島県立医科大学病態制御薬理医学講座の下村健寿主任教授によると、日本人の成人に多い2型糖尿病や自閉症の治療につながる可能性がある。下村教授へのインタビューをお届けする。

生後6カ月未満に発症する新生児糖尿病。日本ではまだ臨床現場に対応が浸透していない。適切な治療を適切なタイミングで受けられず、多くの患者と家族が苦しんでいる。福島県立医科大学病態制御薬理医学講座の下村健寿主任教授が英国で耳にした、日本の患者が劇的に回復したケースが、下村氏の心を救った。

生後6カ月未満に発症する新生児糖尿病。日本ではまだ臨床現場に対応が浸透していない。適切な治療を適切なタイミングで受けられず、多くの患者と家族が苦しんでいる。英国オックスフォード大学研究員時代に新生児糖尿病の治療法の発見という世界的快挙に貢献した福島県立医科大学病態制御薬理医学講座の下村健寿主任教授に最新の知見を聞いた。

入院でコロナ重症化リスクを乗り越えた高齢の母とメタボな中年の息子。「母子同時進行の闘病」は、厳しい局面と、不安の連続であった。長期化したコロナ治療を乗り越えた老母の治療について、前回に続き、元大学病院広報という経歴の筆者が主治医とともに振り返る。

完全な巣ごもりをしていたはずなのに、同居の中年息子である筆者から新型コロナウイルスをうつされてしまった高齢の母…。「高齢母と中年息子」という母子の闘病生活は、まさに「命の危険」にも迫る、非常に怖いものであった。今回の「親子同時進行」というコロナ体験から浮かびあがる「コロナ治療の今」について、元大学病院広報という経歴の筆者が、退院後に主治医と議論した。

血圧・血糖・血中脂質の数値悪化、いわゆる「トリプルリスク」は相互に関連する。命に関わる深刻なトリプリリスク回避のための「睡眠法」のほか、トリプルリスク対策と「認知症対策」の関連性について、国際医療福祉大学医学部の坂本昌也教授に聞いた。

血圧・血糖・血中脂質の数値悪化は相互に関連し、脳卒中や心臓発作など血管系疾患の重大化リスクを高める。いわゆるトリプルリスクである。この冬、命に関わる深刻なトリプルリスク回避のための「運動法」を、国際医療福祉大学医学部 坂本昌也教授に聞いた。

血糖コントロールを映し出す鏡「HbA1c」(ヘモグロビンエーワンシー)」は、過去1~2カ月間の平均血糖値を示す。血圧・血糖・血中脂質の数値悪化は相互に関連し、いわゆるトリプルリスクと呼ばれる。この冬、命に関わる深刻なトリプリリスク回避のための「高血糖対策」を、国際医療福祉大学医学部 坂本昌也教授に聞いた。

コロナ長期化で運動不足や巣ごもり飲食過多も見られる。高血圧、高糖質、脂質異常症が重なる、いわゆる「トリプルリスク」が高まる。

新型コロナウイルス感染拡大の「第3波」で外出自粛を続ける人も多い。日光に当たることが少ないので、想像以上にビタミンDが不足している可能性が高い。この冬、ビタミンD不足の弊害を乗り越えるための正しい運動法を、イタリア・プロサッカーチーム最高峰「ACミラン」に帯同、最新の知見を体得し、日本のスポーツサイエンスをリードする順天堂大学スポーツ医学・再生医療講座齋田良知特任教授に聞いた。

心を癒やし幸せな気分にするホルモンといわれる「オキシトシン」は、ストレス対策や肥満治療にも有効であるとされ、注目されている。折しも、新型コロナウイルスの感染拡大は「第3波」を迎えており、改めてストレスや肥満への懸念が続いている。そこで、世界のオキシトシン研究をリードする福島県立医科大学の前島裕子特任教授に、オキシトシンの効果や可能性について聞いた。

11月14日は世界糖尿病デー。東京都庁など国内の著名な建造物をブルーにライトアップし、糖尿病の予防と早期治療を市民に訴える。糖尿病が疑われる成人は1000万人。糖尿病予備群も1000万人。肥満から糖尿病発症をたどる人がなかなか減らない。肥満解消のためのダイエットには食事制限がつきものだが、長続きしない。糖質制限もリバウンドを招き、長期的には健康によくない。糖質が異様に食べたくなり、「ほんの少し」と思って炭水化物やスナックを口にしたとたんに止まらない。そんな方々に無理なくダイエットが続く正しい運動法、食事法を、福島県立医科大学病態制御薬理医学講座の下村健寿教授に聞いた。
