【ワシントン】2度目となるトランプ米大統領の上院での弾劾裁判は、ジョー・バイデン次期大統領の就任直後のタイミングに重なることが濃厚となってきた。今後数週間に一連の政策課題に早々に着手したい民主党の足かせとなる一方、共和党にとってはトランプ氏に対する忠誠心が試される展開となりそうだ。  上院は現在、バイデン氏が正式に就任する前日の19日まで休会となっている。連邦議会議事堂乱入を受けて、トランプ氏の弾劾訴追決議案を可決した下院民主党は、上院に対して即座に議会を再招集して、弾劾裁判に着手するよう求めていたが、ミッチ・マコネル上院院内総務(共和、ケンタッキー州)はこれを拒否した。