こんにちは、「元・電子書籍フォーキャスター/World Business Trend Tracker」の吉田克己です。お陰さまで「Global e-idea Tracking」も4回目を迎えました。今回お送りする第4弾では、最新の通信技術を生かした双方向性サービスなどを取り上げます。
聞いたこともなければ見たこともない!
デジタルテレポーターって何?
どんなタイトルだったか忘れてしまいましたが、火星と地球のあいだをテレポーテーション(瞬間移動)するためのマシーンが登場するSFマンガのなかに、以下のようなシーンがありました。
人間を火星から地球へ“飛ばしている”途中で送信側のマシーンが故障し、地球側に体が半分くらい現れたところで止まってしまいます。火星側に目を移してみると、マシーンのなかで人が黒焦げになっていたことから、このマシーンの仕組みが利用者にばれてしまいます。
なんと、物体を転送していたのではなく、送信側で組成・構造をスキャンしてそのデータを送り、受信側ではコピーを瞬間合成していたのです。そして、この世に同じ人間が2人いてはまずいというので、送信側の物体は超高温で焼却、蒸発させていたという落ちです。
前置きが長くなりましたが、最初はマイクロソフトの研究機関「マイクロソフトリサーチ(Microsoft Research、MSR)」がデジタルテレポーター「Illumishare」を開発したという話題です。
●Microsoft's digital teleporter for real-world objects(2012.08.06)
●Share physical objects remotely with Microsoft's IllumiShare(2012.02.28)
もちろん、テレポートは大袈裟な物言いで、実際には「遠隔地の物体を共有するためのカメラ付きプロジェクタ」です。
こんな感じで使えます(百聞は一見に如かず!)。
●Illumishare(2min51sec)