――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  2020年の惨状を基準にすれば、中国の2.3%という成長率は傑出している。この調子で21年も力強い成長を遂げそうだが、その後には以前から抱える問題に再び直面するだろう。  18日発表された通年の公式統計では、2020年は世界経済が最近の記憶で最悪の1年となる中で、中国経済が着実に回復したことが裏付けられた。  その一因は、初動こそまずかったものの新型コロナウイルスの封じ込めに向けうまく対処したことにある。だが、運にも恵まれた。