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コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、12月度のビール編だ。

キリン・アサヒ・サントリー・サッポロ
「静かな年末年始」で大打撃

 ビールの主要4社が発表した12月度の月次業績データ(ビール類計販売数量、売上金額など)は、以下の結果となった。

 12月度のアサヒビール(アサヒグループホールディングス〈HD〉)のビール類計売上金額は、前年同月比84%(16%減)、サントリー(サントリーHD)のビール類計販売数量は同87%(13%減)、サッポロビール(サッポロHD)のビール類計販売数量は同89%(11%減)だった。

 最も減少幅が小さかったのはキリンビール(キリングループ)で、12月度のビール類計販売数量は同96%(4%減)だった。

 本来であれば、忘年会シーズンの12月は飲食店で提供される業務用(樽容器)のビールを中心に受注が増え、ビールメーカーにとって稼ぎ時だ。しかし、2020年の年末は新型コロナウイルスの感染拡大に伴って様相がガラリと変わっていた。20年12月、政府が会食を控えるなど「静かな年末年始」を送るよう国民に要請したからだ。では、そのことがビールメーカーに及ぼした影響の実態を見ていこう。