JR本州3社の2020年10~12月期(21年3月期第3四半期)の純損益は赤字組と黒字組に分かれた。ポストコロナの戦略で進む道は、赤字組と黒字組とで異なる。(ダイヤモンド編集部 松野友美)
3QにJR東&西は赤字幅縮小
JR東海は黒字を確保した
JR本州3社の2021年3月期第3四半期(20年10~12月)は、鉄道の利用が第2四半期までの半年と比べて回復基調にあった。新型コロナウイルス感染拡大の「第3波」到来前となる昨秋まではGoToトラベルキャンペーンなどが奏功して移動の足が戻ってきていたからだ。
そんな中でも3社の業績には差が出ている。東日本旅客鉄道(JR東日本)と西日本旅客鉄道(JR西日本)は赤字幅の縮小にとどまったのに対し、東海旅客鉄道(JR東海)は黒字を確保。この差は3社がそれぞれ描くポストコロナ戦略の違いにつながる。