合衆国憲法の規定に従えば、ドナルド・トランプ大統領の任期は20日の正午で終わる。トランプ氏がいなくなって一番さびしい思いをするのは誰だろうか。彼の友人か、それとも敵か。われわれは、それが後者だと思っている。疑うならば、ナンシー・ペロシ氏とヒラリー・クリントン氏が18日にクリントン氏のポッドキャスト「You and Me Both」の中で交わした会話の内容を検討してみるのがいいだろう。 両氏はトランプ中毒だ。クリントン氏は「(トランプ氏の)通話記録をぜひ見てみたい。暴徒が米国会議事堂を侵略した日にプーチン氏と会話したかどうか確かめるために」と語った。元大統領夫人のクリントン氏は、2016年大統領選挙の結果を全く受け入れていない。このためジョー・バイデン氏に対し、選挙前に「どんな状況下でも負けを認めるな」とアドバイスした。つまりクリントン氏は、このアドバイスに従ってトランプ氏が実際には大統領選挙で勝っていたと主張しているという皮肉な事態を気にする立場にはない。
【社説】トランプ中毒のクリントン氏とペロシ氏
トランプ氏がいなくなって一番さびしい思いをするのは友人か、それとも敵か
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