米「Pinterest(ピンタレスト)」の登場以来、日本でも画像を軸としたSNSが続々と誕生し、注目を集めている。

 例えば、以前当サイトでも取り上げた自分の欲しい商品や買ったものをシェアする「Sumally」、あるいは書影に特化した「ROOK」。または、ワンテーマを9つのアイテムで表現する「9cool(ククール)」など、独自の切り口で画像をキュレーション(分類・まとめ)して共有するサービスは枚挙にいとまがない。

“感動コレクション”と銘打たれた「log」。ユーザーの評価の高い作品ほど大きく表示される

 株式会社we-bがこのほどリリースした「log(ログ)」もそうした画像系SNSの一つだが、直感的、かつ洗練されたインターフェイスで好評を博している。リリースから4日で総投稿数が1万を突破したというから、投稿のしやすさを始めとする使い勝手の良さが支持されているようだ。

 logは、過去に自分が感銘を受けた映画や本、コミック、音楽などを記録していくサービス。感動の度合いを10段階で評価し、星の数の多い作品ほど画像が大きく表示される仕組みだ。

「logの特徴は、どこよりも美しく、体験した作品を記録できることです。コンセプトは“感動コレクション”。自分の体験した作品を大事に一つのガラスケースに飾っていく、そんな感覚を味わってほしいと考えています」(株式会社we-b 代表取締役社長 真子就有氏)

 また、各画像には「いいね!」「お気に入り」「コメント投稿」機能等があらかじめ設置されているので、画面を遷移するわずらわしさが少ない点も特徴だ。他のユーザーが高評価をつけている作品を片っぱしからお気に入りに追加していくのもよいし、Twitterのようなフォロー機能も実装しているので、気になるユーザーの投稿をまとめてチェックしていくこともできる。

 さらに力を注いでいるのが、コミュニケーション機能の強化だ。先頃のアップデートでは「ログトピ」という新機能を提供。これはlogに投稿した作品を軸に、関心や興味の近しいユーザーとコミュニティを作ることができるというものだ。

「ログトピ」を活用すれば、「最強のジェダイ騎士を決めよう!」というトピックを作り、そこに「スターウォーズ」に9以上の評価をつけている人を招待する、といったことが可能となる。つまり、自身の関心の度合いに近い人のみを選んで、マニアならではの濃い話に花を咲かせることもできるわけだ。

「logは、“好きなものを語る”ことのできる場所を最終ゴールとしています。友人との共通の趣味を発見した際、急にテンションが上がって語り合ってしまったという経験を、誰しも持っているはずです。その体験をネット上でも興したい。そのためには、まず誰が何を、どれくらい好きかを収集する必要があります。それらばらばらのコレクションを繋ぐのがログトピです」(同氏)

 画像キュレーション型SNSは、テキスト主体のSNSに比べて、手軽に自己表現できる点が魅力だ。ビジュアルが持つメッセージ性は強いものがあり、受け手への訴求力も高い。だが一方で、ユーザーは最低限の反応(「いいね!」や「シェア」など)にとどまってしまい、深いコミュニケーションが発生しにくいという側面もある。そこでlogでは「記録とコミュニケーションの場を切り分ける」(同氏)ことにより、コミュニケーションの活性化を図っている。画像系SNSとテキスト系SNSの強みを活かした、いわば“ハイブリッド型SNS”が、logの志向するところといえるだろう。

 画像キュレーション型SNSは、まだまだ試行錯誤の段階ではある。しかしPinterestがファッションカタログの代替として機能し、結果的に多くの女性ユーザーを獲得したように、その潜在能力は未知数だ。logのように、日本発のオリジナリティ溢れるサービスの登場を今後も期待したい。

(中島 駆/5時から作家塾(R)