(3)積立

 3つ目のキーワードである「積立」は、毎月一定の金額で金や金関連の投資商品を買っていくことです。

 積立サービスを使えば自動的に投資商品を増やしていくことができます。

 自分でタイミングをはかって買う方法(金現物投資ではスポットと呼びます)と比べると、値動きなどを確認する必要がありませんし、買い忘れ防止にもなります。

 値動きを見ずに買っていく方法なら、「増えた」「減った」といったことで気持ちが揺さぶられることも少なくなるでしょう。

 また、月々の積立額を自分で決められるため、負担のない範囲で投資できますし、少額でもすぐにスタートできます。

 パフォーマンスの面から見ると、毎月の購入額を決めて積立てることにより、安いときに多く、高いときは少なく買うことになります。

 これを長期で繰り返していくと、毎月買う量を決めて積立てる場合と比べて取得単価が安くなります。これをドルコスト平均法と呼びます。

 金価格がいつ上がり、いつ下がるかわかるのであれば、安いときを狙ってスポットでたくさん買うのが理想でしょう。

 しかし、値動きを完璧に当てられる人はいませんし、外した場合は損失が大きくなります。

 ある程度まで精度高く予測することはできますが、そのためにはチャートなどを勉強する必要がありますし、日々、値動きを観察するための時間や手間もかかります。

 つまり、値動きを読む自信がない人、相場を確認する手間をかけられない人やかけたくない人にとって、積立はもっとも簡単で、もっとも効率よく資産を増やしていける方法といえるのです。