さまざまな有名人が処世術を語る。ただ、誤解してはいけないのは、一度はビジネスで成功したとはいえ、現在テレビに出たり本を出したりタレントとして目立っているような人のまねをしても、普通の会社では成功できないということである。
彼らは炎上をいとわず目立つことをするし、きらびやかな業績を誇示するし、格好良く(格好悪くて逆に格好良いということも含め)“見せる工夫”に余念がない。タレントとしてはこうした努力は重要だが、組織人としての成功を求めるものには、こうした行為はマイナスでしかない。
では、どうすべきか。
組織で賢く、巧みに
生き延びる処世術とは?
組織の中でいかに生き延びるかについては、知る人ぞ知る名著がある。1999年に出版された『権力に翻弄されないための48の法則』(ロバート・グリーン、ユースト・エルファーズ著/鈴木主税訳、パンローリング刊、2016年再販)だ。古今東西の組織と人の逸話を集め、その成功の秘訣を48の法則にまとめたものである。