写真:株価ボード
2021年2月8日、日経平均株価は約30年ぶりに2万9000円の大台を突破した。 Photo:JIJI

日経平均株価が2万9000円台に乗り、米国の株式市場では株価指数が史上最高値を更新。暗号資産(仮想通貨)のビットコインも価格が高騰している。しかし、この上昇相場に乗り遅れた人もたくさんいるだろう。そこで今回は、そういう人向けの投資ガイドを考えてみた。三つの手法と王道一つの計四つのアイデアをご覧に入れたい。(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員 山崎 元)

日経平均株価2万9000円突破に
NYダウ最高値更新は「コロナバブル」?

 投資家にとって、今週初めの2月8日・月曜日は印象的な日だった。日経平均株価は、終値で前週末比600円以上の値上がりで2万9000円台に乗った。また、日本時間の深夜には米ニューヨーク市場のダウ工業株30種平均が史上最高値を更新し、暗号資産(仮想通貨)のビットコインも米電気自動車(EV)大手のテスラの投資発表を受けて大いに値上がりした。

 これらの値上がりの背景は、主に米国の影響が大きいが、先進国の中央銀行の金融緩和と、新型コロナウイルス対策のためにこれを後押しする財政政策によるものだ。株価上昇の原動力はコロナ対策の経済政策によるもので、嫌な感じの因果関係だが「コロナのおかげで株価が上昇している」と言っていい。

 昨年3月の「コロナショック」の頃から見て株価は高く、また上昇スピードがあまりに速い。だが、株価形成的にはコロナが「大悪材料」(金融危機を誘発するかもしれないくらいの悪材料)から「小悪材料」(景気の足を引っ張っているだけ)に変わり、ついには「好材料」(金融緩和に財政出動も連れてくる!)に急速に変化したのだ。

 株価の上昇スピードを含む市場の展開はいかにも「バブル的」で、「コロナバブル」と名付けたくなるが(将来振り返ったときに、事後的にはたぶんこのネーミングでよいだろう)、現時点の株価が「バブルか?」と言われると、そうとも言い切れない。