米国で盛り上がるテーパリング観測。新興国通貨への影響は?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

世界経済は想定以上の回復
米国で台頭するテーパリング期待

 新型コロナウイルスの変異種による想定外の感染拡大はあったものの、世界経済は総じて、コロナショック直後の想定を大きく上回る回復を続けている。こうした中、カナダ中銀は昨年(2020年)10月の会合で債券買入れプログラムの縮小(週50億カナダドルから週40億カナダドルへ)を開始した。

 米国でも、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が1月7日に、ボスティック・アトランタ連銀総裁が1月11日に、それぞれ今年(2021年)中にも債券買入れの縮小(テーパリング)が開始される可能性を示唆した。

 1月15~20日に実施されたBloomberg調査では、テーパリングの開始時期が来年(2022年)第1四半期と予想する回答が最も多かった(35%)ものの、今年(2021年)中との回答は37%に上っている。

 実際にテーパリングが年内に開始されるかは、年後半のコロナ感染状況と経済状況次第だ。ただ、米国にて新規感染者数が減少傾向にあり、ワクチン接種率の上昇が続いているほか、追加景気刺激策が決定される見込みであることなどを考慮すれば、少なくとも年後半には、市場でFRBによるテーパリング期待が高まる可能性が高いと思われる。