Mさんが65歳以降は、年金からの収入が470万円に増えるため、支出が変わらなければ年間の赤字額は261万円、75歳くらいから老人ホームに入居した場合も、夫が75歳になるまでの6年間で1556万円の取り崩しとなり、金融資産額は2億275万円になります。

 老人ホームの入居金はご夫婦で7500万円、月額の費用は45万円と記載があり、その他車両運搬具1600万円、旅行費用は老人ホーム入居前と変わらす、医療費留保金1500万円(万一に備えるため)と記載があります。

 このうち老人ホームの月額利用料と旅行費用以外は一時的な費用とすれば9100万円になります。このうち、老人ホームの入居金は居住用不動産の売却資金で賄うと記載があります。しかし、現在の査定が6800万円とのことですので全額賄うのは厳しいかもしれません。ただ、相続の土地1900万円があるのでこちらも売却すれば全額賄える可能性は高くなるでしょう。不動産の売却で全額賄えるとすれば、金融資産額2億275億円から、車両運搬具1600万円、医療費留保金1500万円の合計3100万円を差し引いた1億7175万円が手元に残ることになります。

 老人ホーム入居後は年間利用料が540万円、その他予備費を60万円とすれば年間600万円の支出に対して、収入は470万円ですから年間赤字額は130万円になります。

 金融資産額は1億7175万円あるのですから、老人ホーム入居後も経済面では何ら心配は要りません。簡単な試算ですが、今からお金をもう少し使っても悠々自適の老後が待っているのですから、夫が復職する必要はないということになります。夫の意思を最優先で考え、早期の回復を願うばかりです。