それを裏付けるかのように、ホテルの地下駐車場にはフェラーリやポルシェをはじめ、ハマー、メルセデスのゲレンデヴァーゲンなど、自らの財力を誇示するかのような高級車がひしめき合っていた。

 開業は2008年3月。まだ4年半しかたっていないが、不況のご時世にもかかわらず、早くも会員枠の9割が埋まっている。3タイプあるスイートのうち、最高級とその下のクラスはすでに完売というのだから大したものである。会員には誰もが知る韓流スターや有名社長など著名人も多数おり、約1万4000人もの会員を獲得しているという。

世界第2位の金持ち大国
新たに役員富裕層が台頭

 いったいそれほどのお金持ちがどこにいたのかと皮肉の1つも言いたくなるが、実は日本には100万人を超す資産家が存在することをご存じだろうか。

 欧州の調査会社のRBCウェルスマネジメントと仏コンサルティング大手のキャップジェミニが公表した「ワールド・ウェルス・レポート」によると、11年の日本の富裕層人口は前年から8万人増加して約182万人となり、過去最高を記録した。

 日本は世界の富裕層人口1100万人のうち、実に16.6%を占める世界第2位の富裕層大国との評価を海外では受けているのだ。同レポートは、富裕層を自宅不動産、収集品、消費財、耐久消費財以外で、100万ドル(約8000万円)以上の金融資産を所有する人と定義している。

 ちなみに、世界最大の富裕層を抱えるのは米国で、その数は何と300万人を超える。3位以下はドイツ、中国、英国、フランスと主要国が並ぶ結果となった。

 このレポートでもう1つ興味深いのが、日本の富裕層は大半が高齢者で、30歳以下はわずか1%しかいないという点だ。いくら世界第2位のお金持ち大国といっても、これでは「若者貧乏大国」でしかなく、世代間での資産のいびつな偏りは早急に解決すべき課題だ。

 日本の伝統的な富裕層として、企業オーナー、地主、医師が挙げられるが、その多くが高齢者で、分厚い資産家層を形成しているのだ。そこに起業家などの比較的若い世代が割って入ろうとしているというのが、日本の富裕層を取り巻く現状だ。