不動産投資には人脈形成が大事!

 GSDでの1日目は、学科長から全生徒に向けてのオリエンテーションから始まった。そこでの教授からの言葉が非常に印象的だったのでシェアしたい。

 君たちがこのハーバードで真っ先にすべきことは何か?

 それは「Networking, Networking, and Networking」だ! と。つまり人脈形成である。これには日本語の人脈形成という言葉以上に、助け合ったり、知識を補完し合ったり、切磋琢磨し合える「真の仲間とのつながり」という意味がある。

 不動産投資においても、すべてを自分で行う必要はなく、まさに知識や実行段階での役割を補完し合える、よきネットワークやチームワークづくりが成功のカギとなるのだ。

 本連載は、ハーバード・ビジネス・スクールやGSDの真骨頂でもある授業形式「ケース・スタディ・メソッド」も披露してゆく。

 ぜひ、様々なケース(事例)で出てくる、生々しい数字とストーリーを感じ取って、ご自身でも追体験をしながら、ディスカッションに参加しているつもりで、考えてみて欲しい。

 本連載を通じて、ひとりでも多くの方に、よい不動産と大きなリターンをデザインしていただき、活気ある美しい街並みを醸成するクリエイティブ大家の仲間になってもらいたいと強く願っている。

上田真路(うえた・まさみち)
建築家・不動産投資家
KUROFUNE Design Holdings Inc. 代表取締役CEO
ハーバード大学デザイン大学院で不動産投資と建築デザインを学び、投資理論とデザインの力を融合させたユニークな不動産投資を行う。
鹿島建設入社4年目に不動産投資を開始。数々の不動産投資セミナーに足を運び、不動産関連書籍を数十冊読破。そんな中で出会ったメガ大家集団をメンターに持ち、指導を仰ぎながら不動産投資をスタートする。最初に行った東京・神楽坂での新築マンション開発では超狭小地に苦労し、辛酸を舐めつつも独自の不動産投資スタイルを確立する。現在5棟の超優良物件を保有。保有物件の中では投資額が4年間のうちに26倍になったものもある。
1982年高知県生まれ。早稲田大学理工学部建築学科、同大学院卒業後に鹿島建設入社。
大学院卒業時にリゾートホテル開発プロジェクトにより早稲田大学小野梓芸術賞を受賞。
同社では国内外で建築設計や大規模な都市開発業務に従事。鹿島建設社長賞、グッドデザイン賞、SDレビュー賞などを受賞。2016年、ハーバード大学デザイン大学院(GSD)へフルブライト留学。2018年、GSD不動産デザイン学科を卒業、外資系不動産ファンドでの投資業務を経験した後、KUROFUNE Design Holdings Inc.(デザイン事務所兼不動産ファンド会社)を創業し独立。現在はハーバード学生寮生活で得た原体験をもとに、住まいと学びを融合させた国際学生寮「U Share」を開発運営する。また、慶應義塾大学SFC特任講師、早稲田大学特任講師として「不動産デザイン」について教えている。